石川 有希
翼があれば飛べるんだぁ。
あこがれの初!山からフライトは、鳥の気分を味わえました。
ちょっとだけだけど。
初飛びで一番怖かったのは、なにをおいてもランチャー台。
鉄板で出来た斜面は、ちょっとバランスを崩したり、ラインに足をとられたりしたら、滑って転がってっちゃうんじゃぁ・・・。落っこっちゃうんじゃぁ・・・。と、おっかなびっくり怪しげな足取りで歩く私。
しかも、テイクオフの準備をする時はハーネスを背負ってるわけで、自然、一歩一歩確かめながら歩いてしまうんですね。当然腰は引けてるし。
5度目の高高度フライトを終えた今でもそれは変わりません。
あの斜面に慣れるのはいつの日か・・・。
テイクオフは怖くありませんでした。
一歩踏み出した途端翼が出来て、ほんの2・3歩。気がついたら空にいる、といった感じ。
足元に何も遮るものがない景色は、飛ぶ鳥の視野でしょうか。木が生え揃った山の斜面が、ブレークコードの操作一つでぐうっと近づいてきて、ドキドキした。躰に感じる風の感触を、地上まで持って行きたかった。
興奮して、飛んでる間中ずっと笑ってました。
ジェットコースターとかと一緒(笑)
高度が下がってきて、ゲレンデのカーペットへの斜面を登る姿が見えた。
私も、この間まであそこにいたんだなぁ、と思うと感慨深い。
炎天下に斜面を登のは、汗だくで、キツくて。
ハーネスを背負って登る姿は、なんだかかたつむりに似てるのに、
それでも、
翼があれば、飛べるんだぁ。
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