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さる3月9〜15日に開催されたNZ選手権に早野インストラクターが参戦してきました。以下のレポートを!
今回で二度目になるNZ選手権に行ってきました。
前回はニュージーランドのワナカでしたが、今回はクロスカントリーで有名なオーストラリアのマニラです。オーストラリアでニュージーランド選手権ってのも変な感じがしますが、(日本選手権を海外で行うようなもの)彼らには普通なようです。
シドニーに着いたのは3/7の朝、NZから来る友人アンガスと空港で落ち合い、さらに彼の友人を待ち空港を出たのはpm6:30頃だった。シドニーからマニラまで車で約6時間、途中晩飯を食べて着いたのはam1:30すぎ。町は静まり返っていた。
競技が行われるのは町から少し離れたボラ山で、南北に長い台形をしている。東西南北4方向にテイクオフがあり山頂で標高900m、高度差約400m。そんなに高い山ではない。
天気は晴れ 選手と共にテイクオフに上がりフライトした。選手達は遠くに飛んでいってしまったけど僕にとっては練習日、約2000mまで上がったのでマニラの町に降りようと向かうが向かい風が強くルートも悪かったので届かなかった。
夕方大会本部で選手登録した後、GPSに約200のターンポイントの座標をダウンロードしてもらった。出場選手は全部で130人。
3/9 競技初日の朝、大会本部で競技説明、そして日曜日だったので牧師が来て礼拝を行った。山に上がり発表されたタスクは47km。南東25kmのターンポイントを周ってボラ山のランディングに帰ってくるアウトアンドリターン。
そこそこ良い位置でスタートできたが、集団について行けず1人で飛ぶ。2500mまで上がるが山らしい山が無い所なのでどこを飛んで良いかわからず真っ直ぐターンポイントへ向かうが低くなりそのままランディング。約20kmのフライトだったが結果は106位、最悪の出だしだ。
こぼれ話(1) 今回滞在したのは町から車で5分の住宅街にある民家の離れで、ニュージーランド人のアンガス、グレイ、スティーブ、トニーと5人で暮らした。離れとはいえ5人分のベッド、シャワー、トイレ、キッチン、テレビと全て揃い、なかなか快適でした。宿泊費は8日間泊まって1人約1万円。
3/10 晴れ すでに日焼けで肩が痛い。
風が強く11:30まで町でウエイティング。その後、山に上がると弱い北西風。タスクは東に30km、その後北上してキングスタウンまで69km。昨日の失敗から集団で飛ぶことの重要性を感じたので早めにテイクオフ、スタートは良かったが途中置いて行かれる。
低くなり下の地形を見てサーマルを探すが、山々は低い割には入り組んでいて風の流れがわからず右往左往。対地100mを切ってもうヤバイって所でサーマル発見、上げなおす。そこで後から来た集団と合流しターンポイントへ。
GPSを使っての競技は初めてだったので、下を見てもどこがターンポイントなのかわからない。地図はかなり大雑把なので自分がどこにいるかわからず不安になる。しかしGPSを見ると既にターンポイントを通過していてゴールに向かえと言っている。それを信じて進む。この辺で本日最高の3100mまで上がる。
その後決して強くないサーマルを一つ一つ拾って、あと20kmの所からクラウドストリートに乗ってほとんど回さずゴール!まだ高度1500m位あった。ゴールはバーチャルゴール方式でゴールラインはなく、GPSの軌跡のみで判定されるのでイマイチ実感がないけれどうれしい!!
距離69km、フライトタイム4時間20分、高度3100mすべて自己記録だった。
しかし今日のゴール者は63人、61位だった。
3/11 今日も晴れ 毎日天気が良くてうれしいね。
風邪が東〜南東の予報だったので東側で待つが北風収まらず北テイクオフに移動。タスクは南西に82km、途中にターンポイントが一つあるがほぼ直線。
テイクオフ直後はサーマルが渋く50機以上が山の上でのた打ち回る。山の上には雲があるがサーマルは風に流され上げるのが大変。時間は掛かったが何とか雲底に付け南へ。タスク発表の時オーガナイザーのゴッドフリーが「コース沿いにあるキーピット湖が綺麗なので景色を楽しんできてください」と言っていたので期待していたけど、現実は半分干上がっていてあまり綺麗ではなかった。
キーピット湖をすぎた所でまた1人でかなり低くなり、もう道沿いに降りるしかないと流していくと、道の手前の小川を横切った時、影が落ちたのに驚いたのか水鳥が100羽くらいガーガー鳴きながら飛び立った。それがきっかけになったように対地50mでサーマルヒット!最初はかなり荒れていたが、だんだんまとまり+5m/sで一気に雲底まで上昇、このサーマルで前の集団に追いつく。その後は強い北風と活発な積雲に助けられ、あと30kmになりゴールを意識し始めた。
20km切って次の雲に向かっていくと急にシンクがきつくなり前に進まなくなる。なんと南風が入ってきたのだ。しばらくアゲインストのなか無理矢理進むが低くなったので上げなおそうと思い、後ろの丘に戻るが弱いサーマルが流れるばかりで上がらない。最後は強風で垂直降下だった。後から来た人たちはさらに強くなった風に煽られバックしたらしい。
距離69.5km 本日の順位は25位だった。
こぼれ話(2) 毎朝本部でブリーフィングが終わった後、デイリープライズといって前日のトップ3とベストチームが表彰されるが、もう一つ前日恥ずかしい失敗をした人も表彰される。(例 ツリーランした人、トップパイロットなのにGPSの使い方を間違えたなど)
トイレの便座を被らされ、みんなの前で釈明させられるのがユーモラスだった。
3/12 今日も晴れ 東風強く昼過ぎまでウエイティング。
タスクは西へ60km、ターンポイント無し。テイクオフしてサーマルを探すが弱く、しかもかなり流れていて上がらない。他機を見て南に北にサーマルを探すがどうしても上がりきれない。結局2時間飛んで諦めてランディング場に降りた。降りてから何で上がれないか考えたけど判らない。一緒に飛んでいたアンガスは2時間山の上で粘った後ゴールした。今日の最速パイロットは約1時間でゴールしたらしい、彼は山で上げた後ほとんど回さずに行ったそうだ。
約50人ランディングに降りたので順位は75位だった。
3/13 今日は曇天 夜、雨が降ったので諦めムード。
しかし少し日が差してきたのでテイクオフへ。タスクは南に16km、次に東に行ってマニラの町ゴールの46km。
ちょっと時間はかかったけど何とかスタート、いきなり低くなるが復活し山沿いに南下。雲底2200mに付け、ファーストターンポイントは楽勝と思われたが山が終わり平野に出る所で強いアゲインストとシンクに阻まれ戻って山で上げなおす。再度突っ込むがダメで、3回目はダメモトで突っ込むがターンポイントに届かずランディング。2時間20分飛んで距離はたった14.5kmだった。後から来た人達は前に雲が続いたタイミングで進み楽に回っている。もう少し待っていれば良かったかな?
この日は56位、総合順位は66位。
毎日飛べてかなり疲れてきた。
こぼれ話(3) 通常、大会では選手が途中で降りても主催者側が回収車を出してくれるが今回はそれが無く、選手は自分で回収車を準備しなければならない。僕のチームは5人の他、イスラエル人のイタイとハガイの計7人で地元のドライバーを雇い回収を行った。
しかしフライトコースが広範囲になるため、飛行中も常に現在地を連絡しなければならず英語での交信は結構大変だった。
3/14 今日は快晴 南風の予報、ビッグタスクの予感。
しかしテイクオフに上がるが逆転層のせいで雲は無く、ダミーの上がりも渋い。少し待った後で発表になったタスクは強気の90km、ビンガラの町まで真っ直ぐ。ゲートオープン後しばらく様子を見て、2時すぎにテイクオフ。予想通りサーマルはあまり強くなかったけど2000mまで上がりスタート。
今日は雲が無い為サーマルトップがわからず、集団の動きもユックリだったのでトップグループと一緒に動け、途中まで順調に進む。しかし徐々に遅れ中盤頃からは僕を含め3機の小さなグループになる。今日スタート後にインターコムが壊れたようで受信は出来るが送信が出来なくなった。連絡がつかないと仲間に迷惑が掛かるので、大変だったが何度か合間を見て無線機をハーネスから取り出して交信した。
サーマルは弱く、到達高度も2200m〜1800m〜1500mとだんだん低くなり進むのが大変、後半はほとんど上がらないサーマルにしがみついて流されながら距離を伸ばす。最後の20km付近からゴールに向かって広くて低い谷が続いているが、西側にいたので東側(西日が当たっている)に移動。高度が足りないのはわかっていたが運良く谷の真中の低い丘の上でサーマルヒット。東側に渡り谷を北上するがサーマルは無い。先行グループが上がらず次々とランディングしているのが見えたので、再度谷の中に出て黒く耕した畑を狙うと弱いサーマル発見、もうゴールが見えるが高度が少し足りない。
祈るような気持ちでセンタリングするがこのサーマルはすぐに終わってしまう。ダメモトでゴールへ。目線ではギリギリ届くかな?途中シンクにはまればアウト!ドキドキしながら進む。最後の最後まで届くかわからなく、結局ゴールラインの横に立っている吹流しにぶつかりそうになり、それを避けてランディング。ゴールラインを通過していないのですぐにゴールスタッフに聞くと「OK!」の返事。
やったーーーーーー!!! ガッツポーズ!!!
ゴールスタッフによると高さ30cmで越えたらしい。追い風に乗ってきたのでフォローランディングだったけど ウレシイ!
仲間に無線を入れると次々に祝福の返事が返ってくる、おもわず涙が出そうだった。
なんとこの日のゴールはたった3人、時間がビリでも充分満足!!
3/15 朝、例のデイリープライズで表彰された。賞品はハンバーガーの無料券だった。チームもトップでピザの無料券を貰った。
天気は晴れ、昨日と同じ感じのコンディション。タスク発表前に「みんなが驚くタスクを決めました」と言われ、発表されたのは昨日と同じ物だった。違うのはテイクオフ前の旋回方向と帰着時間だけだった。
昨日ゴールしているので今日もと思い飛び出し、トップグループと動くが10km程進んだ所で右アクセルラインが切れた。基本的には追い風で飛ぶのでアクセルは必要無いと思われるが、集団は皆アクセルを使って移動する為使えないと置いて行かれ困るので、空中で無理矢理結び直す。しかしその間に遅れ低くなる。何とか上げて進むと今度は左のラインが切れた。これも直すがハーネスのプーリーに通してないので充分に踏めずノロノロ進む。30km程の所で雲が多くなりすぎ殆ど日照が無くなり、低い所で弱いサーマルをチビチビ拾うが52kmで力尽きランディング。本日は54位。
結果的には大会期間7日間中7日飛べ、練習日を含め8日すべて飛べた。総飛行時間は22時間30分、大会の総合順位は41位だったけど大満足の結果でした!
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